「少しの手間できれいに暮らす」
「少しの手間できれいに
暮らす あなたを変える77の生活整理術」デニス・スコフィールド(PHP研究所)
整理術の本を何冊も何冊も読むことに価値があるとするなら、どの本にも共通して書かれていることを発見することにより本質的なことに気づける、ということではないだろうか。
つーか、整理術の本を読んでも読んでもちっとも片づけられないわたしの場合、
もしかしてADDではないか、と発達障害関係の本まで行き着いたら、ようやく、
「それでも同じことが書かれている」
ことに気づきましたとさ。
どんなに目からウロコの家事術、収納術を紹介した本でも、必ず書かれていること。
「手間がかかることは、続かない」
だからいかに手間をかけないか、あるいはおっくうがらずに行えるかがポイントとなるわけだけど。
この本にも、目からウロコなアイデアはあった。
だけど結局実行しなければ、そして続けなければ、部屋は片づかない。
ところで本の後半になるにしたがい、あんなに手間をかけないようにと言っていた著者が、妙にこまごまとした作業を提案しはじめる。
たぶん、著者はこの整理術で部屋が片づくのが気分が良くて、どんどんテンション上がっていったんだろうな。
これもできる! あ、あれもできる! なんて素晴らしいの!
と浮かれて、とうとう手間を手間とも思わずこなせる境地に達したのだろうと思う。
そりゃ素晴らしいです。
でも、章ごとに実践してから先を読む、なんて読み方をしていないから、著者と同じテンションになっていない。なので、うへえ、と投げ出したくなるのでした。
しかし普通、この手の本だって最後まで読んでから、さて、と始めるもんじゃなかろうか。
なのにこういう本て、よく後半になると
「さあ、ここまで読んだみなさんの部屋は、もう片づけにイライラしないすっきりしたものに生まれ変わっているでしょう」
とかなんとか、なんか本を片手に整理整頓、不要品の仕分けと処分を同時進行しているのが当然であるかのようなことを言い出すのだ。
んなわけないよと思うんだけど。
どうでしょう。
ちょっと、え、あれ? 自分こそ少数派なのかしらん。
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