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2012年5月 9日 (水)

ダブルバインドってやつ。

モラルハラスメントとか、アダルトチルドレンとか、わりといろんなとこで聞いたことがあります、ダブルバインド。育児本でも。

最初に読んだ本では、二重拘束、と説明されてました。
異なる意味のメッセージとメタメッセージを発することだとかなんとか。

例としてあげられていたのは、子どもに愛情をもてない親が、しかし親は子どもを愛さなければならないという世間一般の建前から、

「おまえを愛しているよ」

と子どもに言う。
が、態度はそうではない、というもの。

子どもがその言葉を信じて近付くと、実は愛してないのだから拒絶される。
態度を信じて子どもが近付かないと、「愛してるって言ってるのに可愛げのない子だ」と疎まれる。

翻訳ものでしたから、子どもに「愛しているよ」とか日本人的にはちょっと想像しにくいシチュエーション。
だからなのか、どうも自分がそういうメッセージを発するところが想像できなかった。
育児をするうえで気をつけた方がいいなと思いつつ、いまいち身に引きつけた感じ方ができない。

ほかに読んだ本では、おそらくこれは内田樹氏の本なんですけど、イエスと答えてもノーと答えても叱られるパターン、確かこんな話。
悪いことをした生徒に教師が、

「しちゃいけないことだと知らなかったのか」
と詰問する。

知らなかったと答えれば、ルールを知らなかったことで叱られる。
知ってましたと答えれば、知ったうえでやったのかこのバカヤロウという話になる。

こういうのは、学校ではよくありましたね。
返事に窮することを先生は言うものだと思ってました。

実体験では、こんなこともあった。
夫のモラルハラスメントでウツになったときのこと。
モラハラというのは、そういうダブルバインドな仕打ちで生きる気力を奪っていくもの。
そんな夫のことをカウンセラーに話したところ、そのカウンセラー、ニヤッと笑って、

「でも、そういうひとだと知ってて結婚したんでしょ?」

……当時のわたしは、苦笑して、ええまあ、とモゴモゴ呟き、カウンセリングが終わったあと、ブログに「知らねえよ! 結婚する前からあんな仕打ちされてたらそもそも結婚しねえよ!」とくだ巻いたもんです。

今振り返ると、カウンセラーのセリフ、これまたダブルバインドだったのですね。

いいえ、そんなひとだとは知らずに結婚しました、と答えれば、
よく知りもしない相手と結婚した迂闊さを笑われ、
はい、そんなひとだと知ってて結婚しました、と答えれば、
じゃあ今の苦しみは、自業自得ですよねえと笑われる。
当時のわたしは、迂闊さを笑われるよりは「自業自得だと知ってます」と苦笑することでなけなしのプライドを守ろうとしたんじゃないかな。

さておき。
ダブルバインド、という言葉を知った当初は、そんな複雑なメッセージなんて発信できるほど頭良くねえよー、なんて思ってたんですけども。
だって、イエスでもノーでも悪い結果になる質問なんて。
モラルハラスメントの加害者のように悪魔的な発想がデフォルトになっている人間じゃなくちゃ、咄嗟に出てきやしないでしょ、と。

しかしつらつら考えるに、とても簡単に、しかもむしろ咄嗟に、こういう返答に窮する、どんな返事をしようが叱責は避けられない問いを子どもにぶつけているよなあ、と、ごく最近になって、ようやく気付きました。

まあ例えば、ちゃんとお片づけする、と約束した子どもが、まったく片づけないという場合。

「お片づけするって約束したのに、忘れたの!?」

て、言っちゃうよなあ。

でもって、これが、
うん、忘れた。 → 忘れたことで、怒る。
ううん、忘れてない。 → 忘れてないにもかかわらず、片づけをしていないことで、怒る。
見事に、子どもにとってはどう答えようが怒られてしまうパターン。

そりゃあ、子どもはムッと口をつぐむわけです。

「なにしてるの!」というのも、子どもには返事のしようがない言葉ですよね。
なにをしてるか聞いてるわけじゃないし。
どちらかというと、「おまえは自分がなにをしているのかわかっているのか」という意味合い。

だからなにがどうかっていうと、

ダブルバインドって、実はものすごく身近な、しかも無意識のうちに加害者になっている話だったんだなあって。

自覚していれば、まだ少し、なにかどうにかできるんじゃないか。
子どもを、どう答えたらいいか茫然とさせてしまう質問という形の叱責を、投げつける前に気がつけたりしないかなあ、なんて、希望的に思ったりしているのでした。

うまいことまとまらないまま、どろん。

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