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2013年9月25日 (水)

「ツレ顔」というもの。

ツレ顔なんです。

ほかにどう形容してよいのか分からないので、暫定的に、そう称しています。

どんなのかといいますと、

ひとりで店に入ったにもかかわらず、たまたま前後して入店した赤の他人のツレと思われて、そのように扱われる。

というものです。

いや、顔がどうとかに関係なく、単独行動の多い女性は結構同じ目にあってるのじゃないかと思っているんですけども。

具体的に、どんな思いをするのかといいますと、
さあここからは、時々思い出しては「えいどちくしょう」とブログに書いたりしている内容ですので、既読だよという方はご勘弁くださいませ。

たとえば居酒屋。
ひとりで入店したのに、直前に入ったカップルとセットで、
「3名様ですね?」
と店員に言われ、振り返ったカップルの女性に睨まれる。
同じひとり客とかグループの直後に入った場合もだいたい「お連れ様ですね」と呼ばれるけど、睨まれはしないのでマシ。

たとえば花屋。
すいませーん、と私が店員を呼んだのに、やってきた店員、私の背後に立っていた男性に、
「はい! お決まりでしたらお伺いします!」
と、ハキハキ先に注文をとってしまう。
男性が何食わぬ顔で花束抱えて立ち去ったあと、仕事終了とばかりに去って行った店員をもう一度呼んだら、ギョッとされた。
花屋では、たまたま側に男性客がいたりすると、店員は私の顔を見つつ男性客のほうへするするーっと行ってしまって後回しにされるんだぜ学習した。

たとえばラーメン屋。
食後のサービス杏仁豆腐を、
「お持ちしてよろしいですか?」
と、店員が隣の男性に確認している。
「あ、はい」「おふたつですね?」「ふたつ?」
店員、半分も食べ終わっていない私をチラッと見て、
「では、先におひとつお持ちします」
その後、先にデザートも食べ終えた男性が席を立つと、まだ食べ終わっていない私の丼の横に、店員がなんだか気の毒そうな顔をしながらそっと杏仁豆腐を置いた。

特にラーメン屋は、カウンター席に座ることが多いので、もれなく隣の男性客のツレ扱いを受けます。おそらくは、何故私の前に単独で伝票があるのかと不審に思ってでしょうが、何度も伝票を拾い上げて確認されたり、店員同士で「おいこれ」「あ、それは」「え?」という会話が頭上でかわされたり。
 
たとえば図書館。
貸出のところに並んでいると、私の前の男の子がなんだか借りたい本が見つからないとかでもたもたしている。
貸出端末はもう1台あるし、手の空いている職員もいるのに何で来てくれないかなあ、と思いつつ待っていると、私の後にほかの男性が並んだ途端、手すきの職員、
「お待ちの方、こちらへどうぞ!」
と空いている端末へ男性を誘導。
さすがに「私が先に並んでましたけど?」と声をかけると、「え?」と私と男の子を見比べる。
男の子のお母さんだと思われたらしい。
(このパターンはさすがに今のところ1回だけ)


と、まあ、めんめんと恨みを書き連ねましたけども、ここに新たな「えいこんちくしょう」が加わるだけなら、わざわざ書きません。

なんと先日、
このツレ顔で、


……はじめて得をしたのですよ(小声)



いえ、後ろ暗いことではないんですが、ちょっと悪かったかな、とも思ったので、小声。
あとからじわじわと嬉しくなってきたので、お聞きになりたくない方にも聞いていただきますよ。
や、ブラウザ閉じてもらっても問題ないですが。




それは、昼時のラーメン屋でのことでした。

例によってひとりで入店。
昼時なのにあまり混んでいなかったのですが、なにぶん1人客なので、4人掛けのテーブル席を占めるのはマナー違反かな、でも今日はマンガを読みつつ久しぶりにのんびりラーメンと思っているから、カウンターの背もたれのない椅子って疲れやすくて苦手なんだよなあ……

なんて思いつつ、席に迷っていますと、

「テーブル席へどうぞ!」

店員さんが、笑顔で指し示すではありませんか。

えええ、1人なのに、いいんですか~? ありがとうございます~。

と、ほくほくしながらテーブル席に向かうと、背後で困惑気味の男性の声が聞こえました。

「……や、違うんだけど……」

はて?

ともかくテーブル席に座ってから見てみますと、どうやら私のすぐあとに入店したらしい男性が、私と自分を交互に指差し、

「ツレじゃないんだけど……」


………………。


…………お、おう。


そうですね、誰あなた? ですね。


どうやら店員さん、後から来た男性と私を1組の客と見て、

「(2名様)テーブル席へどうぞ!」

だったのですね。
そのあとさらに店員さんが、その男性にどうぞどうぞと私の座ったテーブル席へ座るよう促したのでしょう。
見ず知らずのアラフォー女と同席をニコニコ強要。空いてるのに。

うん、困惑しますよねえ。知ってます。

いや、でもすいません。
おかげさまで、はじめてツレ顔で得しちゃいました。
進撃の巨人を読みつつ、激辛ラーメンにギョーザとノンアルコールビールを、ゆったりのんびり堪能させていただきました。

幸いその後も全然混み合わず、心苦しくなるような状況にもならなかった。
ツレ顔でよかったと思う日があるなんて、想像したこともなかった。
ああ、


 何事のおはしますかは知らねども かたじけなさに涙こぼるる    西行


ラーメン屋の件で引用されるとは、西行さんも思わなかったでしょうが。


本日はこんなところへご訪問ありがとうございます。
ではごきげんようごきげんよう。
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