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2014年5月10日 (土)

村上春樹忌避者は笹まくらの夢を見るか

ほら、
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いっ
て、言うじゃありませんか奥さん。
 
村上春樹が苦手です。
読まず嫌いのまま、三十路を抜けて四十路に入りました。
 
 
十代の頃、
「え~、昼休みに本を読むなんて、ガリベンwww プークスクスッ」
 
と私のことを笑っていた少女たちが、
ある日、
背後からダーッと走って来たかと思うと、
私の後頭部を鈍器のようなもので殴り倒し、
背中をどかどかと踏みつけ、
駆け抜けていき、
いったいなんの天変地異かと倒れ伏したまま見上げた先に、
 
「キャーッ! ノルウェイの森サイコー!!」 
 
熱狂的にハードカバーを振りかざす彼女たちの熱い視線の先で村上春樹が、
 
「3階席、イェー!」
 
と言っていたのでした。言ってないけど。
続けて、
 
「アリーナ!」
 
とかマイク向けられても五月蠅えなにがアリーナだどちくしょう、と思ったわけでした。
言ってないけど。
凶器となった鈍器はあのハードカバーだ。じっちゃんの名にかけて。
 
 
  
そんなあんばいで、彼女たちが憎けりゃ村上春樹もアレなわけで。 
 
あ、どうでもいいけど長いこと私は、村上春樹の顔を石田衣良の顔で想像していました。なんででしょうね。
いま検索してみたら、むしろ田中芳樹に似ている気がします。そうと知っていたら、もう少し早く読んでたでしょうに。(そいつはどうかな。

 
まあともかくも私は、20年以上、村上春樹忌避者として逃亡生活を送ってきたのです。誰にも追われてないけど。
 
 
思えばこの20有余年間、
 
愛するオーケンのエッセイかなにかで、
カノジョから「文学少女ぶりたい女の子たちのオモチャになってるけど」本当はとても良い、
とかお薦めされて、次にカノジョと会った時には、
「なんでオレ、今まで村上春樹を読まなかったんだろう」
となっている、そんなのを読んでもなお、
う、う、うるせえ読むもんかい、と頑張ったこともありました。
 
数年前から「先生と呼ばせてくださいいい!」対象である内田樹先生が、村上春樹を絶賛してても。
内田先生の本はたいがい読み漁っていながら『村上春樹にご用心』だけは、見て見ぬふりをしていました。
 
 
さて、そんな内田先生が、なにかで米原万里さんのことを褒めてらして。
前々から米原万里さんは気になりつつ、何故か読まずにいたんですが、直後ヴィレヴァンで『打ちのめされるようなすごい本』を見つけて、即買い。
 
そしたらば、ちょうど世間が村上春樹にキャーッな頃、私がキャーッしていた丸谷才一の、しかし未読であった『笹まくら』が紹介されておりました。
 
早速『笹まくら』を買い、読み、
 
……そしたらばですよ。
 
巻末の解説に、こんなことが。
 
 
村上春樹は、丸谷才一の『樹影譚』を評価した文章(『若い読者のための短編小説案内』)のなかで、『笹まくら』にも触れ、
 
 
……て。
 
ええと、あの、私、『樹影譚』が、大好きなんですよ。
 
もう、この瞬間、
 
 
積んだ……
 
 
と、思いましたとも。
 
 
なんといいましょうか、ほら、どうもいけ好かないなあと思ってる奴がいて、避けまくってるんだけど、でも周囲には評判が良い。
「あいつ良い奴だよ?」「面白い奴だよ?」とか言われるんだけど、どうもこうもムシが好かない。 
そんなあるとき、
「そういやあいつ、『オネアミスの翼』マジ好きって言ってたんだけど、観たことある?」
 
 
……なんですと?
 
  
うん、そういうことなら話は別だ、今すぐ奴をここへ呼べ、いや私が出向く、出向いて全力でハグするから!
 

……みたいな?
 
 
もうホントそういうことなら話は別だ、みたいな?
 
 
いやいや、しかしなにしろただの抜粋ですし、なにかしょうことなしに『笹まくら』について書いたのかもしれないし、というわけで、読みました。
『若い読者のための短編小説案内』村上春樹
 
あ、すいません。
文庫本のための序文と、まずはじめに、と、あと『笹まくら』についてのパートしか読んでません。
 
まえがき文を読んでいて、なんかこう、太宰に似てるな、だったら小説もアレルギー反応起こさず読めるかな、なんて思って読んでたら、
 
僕はいわゆる自然主義的な小説、あるいは私小説的な小説はほぼ駄目でした。太宰治も駄目、三島由紀夫も駄目でした。そういう小説には、どうしても身体がうまく入っていかないのです。
 

なんて書いてあって、ぷはっとなったことは内緒だ。
さらに『女のいない男たち』のまえがきを読んでいて、やっぱり太宰に似てると思ったことも内緒だ。

まあほらそこは、『人間失格』を表紙買いで3冊買いながら読んだ記憶がすっぽり抜けてるような私のことですからね。太宰で一番好きなのは『お伽草紙』ですからね。
寝言だと思ってください。いや起きてますけど。


で、まあその。
実はまだ、村上春樹の小説は読んでおりませんのです。

うっかりするとこの記事も、『笹まくら』に打ちのめされた話と『樹影譚』レビューになりかねない。

そんなつい最近まで村上春樹忌避者であった私に、じゃあこれを読んだら? というおすすめがありましたら、ぜひ。

本日はご訪問ありがとうございます。

 
 
    何事のおはしますかは知らねどもかたじけなさに涙こぼるる    西行





 
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