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2014年11月 2日 (日)

ときめきの桃岩荘弁当。

秋田名物大館曲げわっぱのお弁当箱をふたつ買ってから、
毎日職場にお弁当を持っていっております。

それというのも、
お弁当箱にしきつめたご飯に夕食のおかずの残りをのっけるだけ、
という、むちゃくちゃ手抜き弁当であっても、
曲げわっぱの趣がそれなりに良い感じに包み込んでくれるからだとかなんとか思っております。

んでもね。

たまに、いつもお弁当用に多めに作っているはずのおかずが、
子ども達に好評だったりして、残り物がまったくない、という日もありまして。

 
【おかずがなんもない日のお弁当】

Momo

そんなときは、
やはりしきつめた白米(あきたこまち)に、
梅干し、昆布の佃煮、家にある各種お漬け物、
というお弁当になるのです。

これがまあ、夕食の残り物ばっか弁当に比べてもいっそう情けないお弁当で、
お昼にフタを開けるときも、ついこそこそしてしまいそうなもんですが、
何故か、
私の気分が、むしろいつもよりワクワクした、なんだかえへへと笑いたくなるような、
浮き立ったものであることに、最近気がつきました。

なんでだろうなあ、ともりもり白米をかきこみながら考えるに、
どうやら私は、この情けないお弁当を、
桃岩荘弁当の思い出も一緒に、
かきこんでいるのだと思い至りました。

 

【桃岩荘弁当の思い出】

当時、桃岩荘で、そう呼ばれていたかは覚えていませんが、
いま「桃岩荘弁当」で検索して画像が出るので、まあこれで通じるのでしょう。

北海道は礼文島のユースホステル、日本3大バカUSのひとつ、
と誇らしく語られた桃岩荘で、島内散策のときなどに注文すれば作ってくれるお弁当、
だったかと思います。

いまでも覚えている、ムダにイケメンなスタッフの桃岩荘弁当のプレゼン。

「こーれくらいのごはんを~(両腕を広げる)、

 ギュ~~~~~~~~~~~ッ

 (巨大な扇を閉じるような仕草で左腕を回し、右側で両手を合わせる)

 と、つめこんだお弁当。いかがですか?

 おいしいですよ☆」

その実体は、1.5合くらいはありそうな白米を、
夜店の焼きそばなどが入ってる透明でパリパリいうケース(大)に、

ギュ~~~~~~~~~~~ッ

と詰め込んで、梅干しやら海苔やら佃煮やらをのっけたもの。
や、のっけてから、

ギュ~~~~~~~~~~~ッ

かもしらんです。

私が桃岩荘を訪れたのは、15年くらい昔。
10日間で北海道の東半分をぐるっとめぐる一人旅の、予定にはなかったことでした。

稚内で知り合った旅人に、礼文島の名物ユースホステル、桃岩荘の話を聞き、
予定変更で一泊することにしたのです。

たしかトイレは水洗で、スーパーなんとかエコなんとかシステムという、
ペットボトルに水いれてフタに穴あけたものでチューッと使用後の便器にかけて、
紙、汚物等を流す、という最新式でした。

土産物屋件カフェ、みたいな別建物もあり、
ベン&ジョンハウス、
略してベンジョハウスと呼ばれて親しまれておりました。

うん、だいたいこのへんで、桃岩荘の傾向が見えますね。

ああ、まったくひどいところでした。
なにしろ40歳過ぎの私が、10年以上も前の桃岩荘のことをうっかり思い返すと、
また、あそこへ行きたい、桃岩荘へ帰りたい、
と涙があふれて鼻水が流れて、どうしようもないのです。
なんてひどいところでしょう。

港で滞在者たちを見送るアホな踊り、
フェリーの姿が水平線に点になっても踊り、腕が痛くなっても手を振り続けた時間。

隣に座った、いつも一人でいる少年があげた歓声で、
かれは実は痩せっぽちの少女だと気づいた、明るい、本当に明るい天の川の下。

顔を合わせたばかりの旅人たちとゲラゲラ笑いながら歌い踊ったミーティング。

見送られるときようやく気づいた、
かれらの姿はもう見えなくても、港でまだ手を振り続けていることを私は知っている、
という打たれるような思い。

私がこの世で帰りたい場所なんて、あの、桃岩荘だけです。

 
 
さて、急いでもう一度言うのですけども。

桃岩荘弁当とは、
夜店で焼きそばいれて売ってるような、パリパリ音がする透明のいれものに、
1.5合はありそうな飯に梅干し、海苔、佃煮などのっけてギュ~~~~~ッと圧縮した、
黒茶色い弁当です。
こいつを、ギャハハと笑って食べられる人にしか、桃岩荘はおすすめしません。

なんかこう、美しい思い出を期待されて訪れた方からの、
「だまされた!」という苦情は受け付けを終了したい。
実際、旅人のなかには、や、旅人っていうか旅行者だな、
河原での芋煮会にソフトジャケット着てきそうな青年とミュールはいてきそうなお嬢さんのカップルがいましたが、
弁当を見るなり、
お嬢「やだ、なにこれ!」
青年「……(硬直)」

二人とも、半分以上残してましたっけ。
ごめんなさいね、目の前でギャハハと完食して。

 
 
漬け物と佃煮をのっけただけのお弁当のフタをあけるとき、
いつもよりワクワクして、
ほんのちょっと遠くを見てしてしまうのは、そういうわけなのでした。

けど曲げわっぱだもん、じゅうぶん美味しそうだもん、とか言っといてみる。

 
本日はご訪問ありがとうございました。
せっかくだから日本ユースホステル協会のHPでもリンク貼っとくかー、
と検索したら、桃岩荘の玄関の画像見ただけでもう目から鼻水が垂れそうなので、
やめときます。
 

 
次回は、えーと、『暗殺教室』の今週の感想も書きたいですが、
月曜日が祝日のときのジャンプは、
土曜売りになることを忘れている方もいらっさると思いますので(私だ)、
その件は月曜日、
…………以降にでも(逃げた)。

次回は、ほぼ日手帳カズンは体育館だ、ということにしてみます。

ではごきげんようごきげんよう。
 
 

何事のおはしますかは知らねどもかたじけなさに涙こぼるる   西行

出会えたすべての人と場所と時間に感謝を。幸せでありますように。


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